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【Java環境構築】JDK、Eclipseインストールから実行まで

システム環境変数画面
目次

Javaを実行するのに必要なもの

JDK(Java Development Kit)

Javaのプログラムを実行するにはJDK(Java Development Kit)が必要です。
oracleの公式サイトからダウンロードできます。
公式サイト:https://www.oracle.com/java/technologies/downloads/
※JDKを含んだ開発環境一式をダウンロードする方法を後ほどご紹介します。ここでJDKだけダウンロードしても問題はないです。

私の環境だと、Windowsの64ビットなので、「x64 Installer」になります。

システム情報

この画面の出し方:「Windowsキー」+「Pause/Break」同時押し
タスクバー左下のWindowsマーク → 設定からでも表示できます。
(Windows 11の場合、Windowsマークを押して、検索ボックスを選択すると設定が出てきました)

JDKインストーラー

ダウンロードできたら、exeを起動してインストールするだけです。

環境パス

次に環境パスを設定します。
先ほどの「システム」→「バージョン情報」から「システムの詳細設定」を選択します。

システムの詳細設定リンク

「システムのプロパティ」が出てくるので、
「詳細設定」→「環境変数」を選択。

システムのプロパティ画面

下図、赤線を追加します。
まずは「JAVA_HOME」から。

システム環境変数画面

「新規」ボタンを押して下図のように入力します。

JAVA_HOME編集画面

ここで注意してほしいのが、「変数値」のパスです。
おそらくWindowsなら「C:\Program Files\Java」にJDKが入っているはずです。
そしてJDKのバージョンも注意してください。
というより確認しましょう。
エクスプローラーから「Cドライブ」→「Program Files」→「Java」に移動してみてください。

JDKまでのエクスプローラー画面

私の場合、いくつかあるのですが、ご自身の開発環境に適したものを選んでください。
ここでは現在最新の「jdk-17.0.2」にしています。

JDKまでのパスとバージョンを確認できたら、それを「変数値」に入力しましょう。
「OK」ボタンを押せばJAVA_HOMEの設定は完了です。

次に「Path」の設定。
「Path」を選択して、「編集」ボタンを押します。

Path設定画面

「新規」ボタンから「JAVA_HOME」を追加します。
「%JAVA_HOME%\bin」と入力して「OK」ボタンを押してください。

これで環境パスの設定は完了です。

設定できているか確認します。
コマンドプロンプトを開きます。
「Windowsキー」+「R」

ファイル名を指定して実行画面

「名前」に「cmd」と入力。「OK」ボタンを押す。
コマンドプロンプト画面が起動したと思います。

「java -version」と入力して「Enter」を押す。
Javaのバージョンが表示されたら環境パスの設定は成功です。

Javaバージョン確認

もし、バージョン情報が出なければ、環境パスの設定が間違っています。
よくある間違いとして、
・「JAVA_HOME」のパスが間違っている
・「JAVA_HOME」のパスに半角スペースが入っている
・「Path」が「%JAVA_HOME%\bin」になっていない
上記を確認してみてください。

再度バージョン確認をする場合、コマンドプロンプトは一度閉じて、もう一度起動し直してください。
設定が反映されないので。

これで環境パス設定は終わりです。

環境パスを設定する理由

環境パスを設定する理由については、難しいと思うので理解できなくて大丈夫ですが、簡単に…。

結論からいうと、楽をするためです。
Javaのプログラムを実行するには「Javac.exe」「Java.exe」が必要です。
この2つのexeがある場所が、「C:\Program Files\Java\jdk-17.0.2\bin」です。

Javaexeまでのパス

この「bin」までのパスをパソコンに登録するというイメージです。
登録することで、どこの階層にいても「Javac」「Java」コマンドが使用できるようになります。
まぁ極端な話、環境パスを設定しなくても、
「C:\Program Files\Java\jdk-17.0.2\bin」に移動して、コマンドを実行すれば使えます。
面倒ですよね…。

簡単に説明しましたが、どこでも「Java」コマンドを使えるようにするのが理由です。

Hello World!!を出力してみる

実際にJavaのコードを書いて実行してみましょう。

全体の流れとして
「Javaファイルを作成」→「コンパイル」→「実行」です。

まずはテキストエディタにJavaのコードを書いていきます。
「メモ帳」でもできますが、私は「サクラエディタ」を使っています。
サクラエディタ:https://sakura-editor.github.io/

テキストに以下のコードを入力。

public class Sample {
	public static void main(String[] args){
		System.out.println("Hello World!!");
	}
}

入力したら、「ファイル」から「名前を付けて保存」を選択。

名前を付けて保存
名前を付けて保存2

・ファイル名:Sample.java
・ファイルの種類:すべてのファイル
保存場所は分かりやすい場所で。

これでJavaのファイルができました。

次にコンパイルします。
コマンドプロンプトを起動してください。
・「Windowsキー」+「R」
・「cmd」→「OK」ボタン

「Sample.java」まで移動します。

Sampleフォルダパス

エクスプローラーのパスをコピーすると楽です。

「CD」コマンドを使用して移送。
※CD:change directory

CD_Sampleまでのパス
CD_Sampleまでのパス2

このフォルダに「Sample.java」があるか確認します。
「dir」と打ってください。

dir

「Sample.java」があることが確認できました。

次にコンパイル作業です。
「Javac Sample.java」と入力、「Enter」。
次に「dir」。

コンパイル_クラスファイル作成後

このようにコンパイルするとクラスファイルができます。

実行するのはこのクラスファイルです。
実行してみます。
「Java Sample」と入力、「Enter」。

コマンドプロンプトHelloWorld

「Hello World!!」と出力されたと思います。

これで、「コンパイル」「実行」までできました。

先ほど作ったソースコードの
「System.out.println(“Hello World!!”);」の「Hello World!!」の文字を変えていろいろ出力してみてください。

注意点

Javaのソースファイルを作成するときの注意点。
・クラス名は大文字から始める!
・クラス名とファイル名は同じにする!

これはJavaのルールです。
特に2つ目は、間違っていると実行できないんじゃないかな?
試してはいませんが。

上記2点に注意していろんなファイルを作ってみてください。

統合開発環境 IDE (Integrated Development Environment)

統合開発環境(以下、IDE)とは、「エディター」「コンパイラー」「実行環境」が1つになったものです。

ここまではすべて手動でプログラムを実行してもらいました。
コマンドプロンプトを開いて…
コンパイルして…

これを1つのアプリケーションで行ってくれるのがIDEです。
JavaでメジャーなIDEはEclipse(エクリプス)です。
他にもあるようですが、当ブログではEclipseを使っていきます。

Eclipseにはたくさんのパッケージがあります。
今回は「Pleiades All in One」の「Java」を使います。
Full EditionならJDKもパッケージに入っています。
Eclipse:https://mergedoc.osdn.jp/

ダウンロードするのは最新版でOKです。

私の環境だとこれです。

IDE_ダウンロードページ

ダウンロードしたら、公式ページの注意書きにある通り、7-Zipで解凍してください。
7-Zip:https://sevenzip.osdn.jp/
解凍先はCドライブ直下が無難です。

プレアデス解凍先

これだけでインストールは完了です。

Eclipseを起動するには…
「pleiades」→「eclipse」→「eclipse.exe」をダブルクリックします。
毎回exeをたたくのは面倒なので、ショートカットは作っておきましょう。

この画面が出てきたと思います。

eclipseワークスペース選択画面

ワークスペースは変えなくていいです。
もし変える場合は覚えておいてください。

これでEclipseの起動まで終了です。

Hello World!!を出力してみる

今度はIDEで「Hello World!!」を出力してみましょう。

まずはJavaのプロジェクトを作成します。
「ファイル」→「新規」→「Javaプロジェクト」

新規Javaプロジェクト
Java プロジェクトをワークスペース

プロジェクト名は何でも大丈夫です。
ここでは「test」にしています。
プロジェクト名を入力したら「完了」ボタンをおします。

パッケージエクスプローラーにプロジェクトが追加されていると思います。
※「module-info.java」は今は無視してください

次に「クラスファイル」を作ります。
「src」を右クリック。

下図の通り、「クラス」を選択。

新規クラス作成

クラス名を入力する画面が出ます。
クラス名を入力して、「public static void main(String[] args)」にチェックをいれて「完了」ボタンを押す。

新規クラス作成画面

これで「Sample.java」ができました。
このファイルに
「System.out.println(“Hell World!!”);」と入力します。
入力する場所はmain()メソッドの{}波カッコの中です。

eclipse_Sample

このようになっていればOK。
あとは実行するだけです。

パッケージエクスプローラーの「Sample.java」を右クリック。
下図と同じように、実行をクリック。

Sample実行

実行すると、Eclipse画面内のコンソールに出力されます。

コンソールHelloWorld!!

これで完了です。

Eclipseでは、このように実行するだけでコンパイル(Javac)と実行(Java)をしてくれます。

まとめ

今回は「コンパイル」と「実行」のやり方を説明しました。
手動での実行作業は、初めての方にとっては難しかったと思います。
必要ないと思われるかもしれませんが、環境パスの設定や、コンパイルから実行までの流れはイメージできた方が今後楽になっていくと思います。

IDEだけでも開発はできますが、仕組みを知っておかないと、何かのエラーなどの対応で躓きかねません。

逆にIDEはすごく便利に感じませんでしたか?
いろんな項目があって、覚えるまでが大変ですが…。
私も半分以上しりません(;^ω^)
まぁだいたいググれば出てきますので大丈夫です。

今回は文字列の出力だけをしました。
今後はもっと複雑な処理を説明していきます。

以上です、ありがとうございました。

システム環境変数画面

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