環境
- Windows 10
- VirtualBox バージョン 6.1.28
- Red Hat Enterprise Linux Server 8.5
- moodle-3.11.3
VirtualBoxにRHEL8を追加
VirtualBox初期設定
VirtualBoxを立ち上げます。

「新規」をクリック。

名前を入力。
「RHEL」と入力すると、「タイプ」「バージョン」が自動で適切なものが選ばれます。
選ばれない場合、上図のように自分で選択します。
メモリサイズは2~4GBほどで良いと思います。
※今回はGUIを選択するので、大きめにとっています。
「作成」をクリック。

ファイルサイズのみ変更。
最低が10GBなので、20GBあれば十分です。
※今回はmoodle検証用の環境なので100GBにしています。
「作成」をクリック。

次に設定をクリック。
システムの設定
「システム」→「マザーボード」

ポインティングデバイスを「PS/2 マウス」から「USB マルチタッチタブレット」に変更する。
「システム」→「プロセッサー」

もしCPUに余裕があれば、プロセッサー数は上げておいた方が良いです。
1でも稼働しますが、かなり重たいサーバになってしまいます。
※GUIを使用しない場合は1か2で大丈夫です
ディスプレイの設定
「設定」→「ディスプレイ」→「スクリーン」

ビデオメモリー:128MB
グラフィックスコントローラー:「VMSVGA」を「VBoxSVGA」に変更する。
ストレージの設定
「ストレージ」

「コントローラー IDE」の下にあるディスクマーク(空)をクリック.

RedHatのisoイメージを追加してください。 isoファイル名が表示されていればOKです。
ネットワークの設定
「ネットワーク」→「アダプター1」

「割り当て」をブリッジアダプターにします。
サーバからネットワーク接続をしない場合、ホストオンリーアダプターでも大丈夫です。
ホストオンリーアダプターはPCと仮想サーバー(VirtuiaBox)間でのみ、通信を行います。
RHEL8をインストール
RHEL8をインストール
VirtualBoxのRHEL8を選択した状態で起動をクリック。

インストール画面が立ち上がります。

「Install Red Hat Enterprise Linux 8.5」選択するのですが、このままだとインストールの設定画面で、画面右側が見切れてしまいます。

この状態だと設定しづらいので、全画面表示するようにします。
インストールを選択する前に
「Install Red Hat Enterprise Linux 8.5」を選んだ状態でTabキーを押します。
画面下にコマンドラインが表示されるので、
「inst.resolution=1024×768」と入力してください。

この状態でEnterを押します。
インストールが始まるのでしばらく待ちます。

次にインストール前の設定画面が表示されます。
インストール設定
言語設定

「日本語」を選択し、「続行」をクリック。
時刻と日付

以下を選択します。
・地域:アジア
・都市:東京

「完了」をクリック。
ソフトウェアの選択

「サーバー(GUI 使用)」を選択。

「完了」をクリック。
インストール先

デフォルトで自動構成が選択されているので、何もせずに「完了」をクリック。

ネットワークとホスト名

以下の設定を行います。
ホスト名:今回は「rhel8」にしています。
Ethernet (enp0s3):「オン」にします。

ユーザーの設定
- rootパスワード

※本番環境の場合は複雑なパスワードにした方が良いです
- ユーザーの作成
root以外のアカウント作成。

※試験用のユーザで、簡単なパスワードにしたい場合はここで設定しておいた方が楽です。
サーバログイン後でも作成できますが、大文字小文字数字が入った8文字以上のパスワードが
要求されます。
インストール開始
「インストールの開始」をクリック。

インストールが開始されます。
完了までしばらくかかります。

完了したら、「システムの再起動」をクリック。

これでインストールは完了です。
初期セットアップ

ライセンス

「ライセンス契約に同意します」にチェックを入れて「完了」。
システム
サーバとRedHatの紐づけを行います。
サブスクリプション設定も自動で行ってくれます。
後からでもできますが、サブスクリプション設定は手動です。
ここで登録しておいた方が楽です。

変更せずに「次へ」。

ログインとパスワードを入力し、「登録」。

「割り当て」をクリック。

「完了」をクリックして終了。

「設定の完了」をクリックして、初期セットアップを終了。
VirtualBox Guest Additions installation
Guest Additionsをインストールすることで、「ホストPC」⇔「サーバ」間のクリップボードを共有(コピペ・ドラッグアンドドロップ)できる。
Guest Additionsインストール前準備
インストール済みのkernelとバージョンを確認
yum list installed | grep kernel

不足しているkernelとコマンドをインストール
・kernel-devel
yum -y install kernel-devel-4.18.0-348.el8
※バージョンはkernel.x86_64と同じにすること
・kernel-headers
yum -y install kernel-headers-4.18.0-348.el8
※バージョンはkernel.x86_64と同じにすること

・その他
yum -y install make gcc perl
yum install elfutils-libelf-devel
Guest Additionsインストール
「デバイス」→「Guest Additions CD イメージの挿入…」


「実行する」を選択。

Enterを押して画面を閉じる。
仮想マシンをシャットダウンする。
VirtualBoxの設定
「設定」→「一般」→「高度」

- クリップボードの共有:双方向を選択
- ドラッグ&ドロップ:双方向を選択
「OK」で反映した後、仮想マシンを起動する。
Guest Additionsのインストールに失敗する場合
- VirtualBoxのバージョンが古い
バージョンが古い場合はアップデートする。 - Kernelのバージョン不一致
以下のバージョンが一致していないと失敗する。
・kernel
・kernel-devel
・kernel-headers
※確認コマンド:yum list installed | grep kernel
VirtualBoxのアップデート方法
「ファイル」→「アップデートの確認」

バージョンが古い場合はアップデートを促すダイアログが表示される。
ダイアログのリンクから、最新のVirtualBoxのセットアップexeがダウンロードされるので実行する。
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