データ型の種類
データ型とは
データ型とは、プログラムで扱うデータの種類です。
プログラムのデータは、すべて型に当てはめて使います。
例えば、
数値の「10」。
これは整数型といい、「short型」「int型」などに当てはまります。
文字の「A」。
これは文字型といい、「char型」になります。
このように「型」に当てはめることで、プログラムはデータの種類を判断しています。
データ型一覧
byte型 | 整数型 | 8bit |
short型 | 整数型 | 16bit |
int型 | 整数型 | 32bit |
long型 | 整数型 | 64bit |
float型 | 浮動小数点型 | 32bit |
double型 | 浮動小数点型 | 64bit |
char型 | 文字型 | 16bit |
boolean型 | 論理型 | 1bit |
String型 | 文字列型 |
※String型は基本データ型ではありません。後で説明します。
上記表はJavaで扱われる基本データ型(プリミティブ型)です。
全部で8種類。
bitについて。
これはデータ型のサイズのことです。
bitの数値が大きいほど、入れるデータも大きくできます。
なぜ大きくできるのか。
これは2進数のことを知らないと難しいです。
2進数とは、「0」「1」だけで表現する数値です。
みなさんが普段使っているのは10進数です。
簡単に「byte型」と「short型」で説明します。
・byte型:8bitなので最大値は「01111111」
・short型:16bitなので最大値は「01111111 11111111」
これを10進数に変換すると、
・byte型:「01111111」→「127」
・short型:「01111111 11111111」→「32767」
最初の「0」は符号ビットです。
・「0」→「正の数」
・「1」→「負の数」
なので「byte型」だと
・最大値~最小値:「127」~「-128」
となります。
これがbit数に応じてデータが大きくできる仕組みです。
String型について
上記表の注意書きで「String型は基本データ型ではありません」と書きました。
String型は文字列を扱うクラスです。
データの扱い方が違います。
でも今の段階では、Stringは文字列型なんだと覚えておけば大丈夫です。
クラスについてはオブジェクト指向に入ってから説明します。
複数存在する整数型/浮動小数点型
Javaでは「整数型」「浮動小数点型」が複数あります。
これはメモリを節約するために存在します。
例えば、人の年齢をデータに格納する場合、int型の「32bit (2147483647)」も要らないですよね。
こんなに長生きする人、いないですよね(;^ω^)
なのでshort型の「16bit (32767)」を使ったりします。
これが複数ある理由です。
しかし、今の時代のパソコンはメモリの容量がすごく大きいので、あまり気にしないことが多いです。
スマホアプリやマイコン(Arduinoなど)のソフトを開発する場合は、節約することを意識します。
Javaを勉強するだけなら、あまり考えなくてもいいです。
・整数型:int型
・浮動小数点型:double型
一般的によく使われる型で、基本はこの型を使えばOKです。
ただ、基本データ型の8種類は覚えておいてください。
なにかとよく出てきますし、今後使う機会もあると思いますので。
boolean型について
boolean型は論理型といって、「true」か「false」しか入りません。
「true」「false」は簡単にいうと、「成り立つ」か「成り立たない」ということです。
数学の不等号で説明すると、
・(0 < 1) → 「true」 ・(0 > 1) → 「false」
となります。
実際に確認してみましょう。
下記コードを実行してみてください。
public class Sample {
public static void main(String[] args) {
System.out.println(0 < 1);
System.out.println(0 > 1);
}
}
コンソール画面

この結果が表示されますよね?
これを「論理値」といい、boolean型に入れることができるデータになります。
まとめ
基本データ型について説明しましたが、なんとなくイメージできましたか?
今はわからなくても、コードを書いている内にわかってくるので大丈夫です。
8種類の基本データ型は覚えておいた方がいいと言いましたが、
もし忘れても調べればすぐに出てきます。
ただ、知っておいた方がいいです。
知らないと調べることもできないので。
boolean型の論理値はまだわからないかもしれません。
これはプログラム三大構造の「分岐」「繰り返し(反復)」の学習に入ればすぐに理解できます。
焦らずにやっていきましょう!
今回の記事は以上です。
ありがとうございました。
コメント